こんにちは。50代主婦[なっすえん]です。
最近は買い物に行くと、美味しそうなスイカ🍉が目に入ってきますね。夏が近くなりました🌻
私にはスイカに特別な思い出があります。
🍉スイカばかりを欲する母
30年程前、母親が子宮がんの手術をしました。退院後は毎日、『スイカが食べたい』と懇願されるんです。脅迫に近い日もありましたが、これは1年以上続きました。
現在のように癌の治療が短期間で入院・手術が出来る時代ではなかったので、再発の恐怖も相当あったのでしょう。スイカには解毒作用があると信じ込んでいたので、無意識に求めていたのだと思います。
私の父親、借金が払えなくなり家族を捨てて出て行き（後に離婚は成立しました）、当時はその借金を私と妹の収入で返済していたんです。
母は私と妹が社会人になった年に体調を崩して専業主婦になっていました。
収支はトントンで無駄な出費には対応出来ない家計でしたので、母に食べさせるスイカ代を確保する為に、私はその年からスイカ嫌いを演じました。（本当は大好きですよ💦）
優しい嘘
母が食べるのを遠慮するので、「実は私はスイカって好きじゃなかったのよ。」と言い、決して口にしませんでした。外出先でおもてなしで出されても、心の中で『ごめんなさい』と謝りながら、徹底して食べませんでした。
母は、「この子はスイカ、嫌いなのよ。せっかく頂いたのにごめんなさい。」と私の分まで嬉しそうに食べていました。ここで手を出そうものなら母にバレてしまいますからね。。。我慢です。
真冬の時期もスーパーをはしごして、何とか毎日スイカを食べてもらうことが出来ました。母がスイカしかまともに食べようとしなかったので、他の食費を切り詰めて家計管理をしました。
冬のスイカは高い😢
1年が経過した頃からスイカ熱は徐々に冷めて来て、食べる頻度は減ってきましたが、私はその後も３年近くスイカ嫌いを続けました。
母の中ではスイカを食べていた頃の私がすっかり消えていましたね。
嘘はつき続けると真実になる
母を思って行動した結果、私が実感した事です。他人を傷付ける嘘は絶対にいけませんが、優しい嘘は大事だなって今でも思います。
毎年店頭にスイカが並ぶこの時期になると思い出します。
最後までお読み下さってありがとうございます。
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